勉強の才能とは何か|効率を向上させる考え方

-勉強の才能がないと感じている人へ-

どれだけ勉強しても成績が上がらない。

人より努力しているのに、結果は人並み以下。長時間頑張った日ですら、何も身についていない気がする。

そして最後に、自分には勉強の才能がないと結論づけてしまう。


こんな悩みを抱える人は、少なくないと思います。

ただ、ここで言う「才能がない」は、努力不足というより努力が成果に変換されていないだけの可能性が高いです。それを矯正できれば、誰にでもこの悩みを払拭することができます。

本記事は、その状態から抜け出すために”何がズレているのか”特定し、修正する枠組みを書いています。

これを読むメリットは4つ。

  • あなたの努力が実にならない理由がわかる(原因の特定)
  • 勉強の効率を上げるためにどうすればいいかがわかる(やるべきこと)
  • 効率的な勉強が何かを見つけていく本質がわかる(実践に移す)
  • 努力を成果に直結させる技術を磨いていけるようになる(どの科目/専攻でも再現性を保つ)

才能というものは「遺伝子」に限らず、正しい努力をする技術でもあります。
この記事では、その技術を誰でも磨いていけるように分解して解説します。

勉強の才能・効率の違い:成果に直結する努力を無意識的にやる力

この章のタイトルがこの記事の結論で、才能の部分の違いは成果に直結する努力を無意識的にやる力です。

この「無意識的に」という部分がキモで、これがどういうことかを理解することで本質を捉えることができます。

勉強における「才能」を決めるのは、いわゆる遺伝子・地頭だけではありません。

成果に直結する努力を選ぶ力。これが、勉強の才能の正体です。

同じ1時間勉強しても、点数に変わる人と変わらない人がいるのは、努力が成果に変換される度合いが異なるからです。

当たり前のことのようですが、これを理解して実践でのマインド形成までに落とし込めている人は一握りです。だからこそ、その解像度を上げるためにこの先も読んで欲しいと思います。

勉強の「才能」=効率の差だと定義する

ここでは、才能をこう定義します。

そもそも人が「才能の差」を気にする心理は、勉強という努力が点数という結果に繋がらないからです。
同じだけ頑張っているのに差がつく。そんな時、自分の先天的な「才能」の問題だと考えるようになる。

結局、苦しい要因は勉強という努力のコスパの悪さ;いわゆる勉強効率の低さですよね。

成果=量×質

このざっくりした方程式の質の部分は遺伝子や地頭といった才能というより、重要なのはその勉強のパフォーマンスの部分である効率です。

「才能」という言葉で片付けてしまうと、結果が自分の努力以外で決まるように感じてしまい、努力で変えられる部分に目を向けようとすらできない。

そもそも遺伝子レベルでの才能を持つ人など一握りなんだから、そこを勝てない理由の引き合いに出すのはナンセンスだという考えのもとでもあります。だからこそ、本記事では才能を“効率”として捉えなおし、改善できる要素に分解していきます。

成果に直結する努力とは|ゴールから逆算する思考グセ

ではその質を高める設計とはなんなのか。

結論からいうと、それはゴールから逆算して立てた道筋を辿ることです。

では、ゴールとは何かについて考えてみます。

勉強する一番の理由は、試験の点数を上げることですよね。であれば、極論それ以外は二の次です。まずはここを確実に意識する必要があります。これができていない人は、以下の特徴があります。

  • 勉強を「時間」「進んだ量」で評価している
  • わからなくて教科書に戻った先で、他の分野まで理解しようとする
  • 出題頻度の低いものに時間をかけて戻れなくなる
  • 理解して満足する

これらはすべて、努力不足ではなく優先順位の意識不足から起こる勉強内容の設計ミスです。

限られている時間の中で、平等に与えられた時間の中で成果に差が出るのは、優先順位を意識できていないからです。優先順位の高さは成果に直結しやすいことを意味します。逆にいえば、優先順位の低いものは、それに要する努力に対して点数という結果につながりにくい、つまりコスパ最悪です。


改めて、ゴールとは試験の点数を向上させることです。では、そしてそれは以下の3つで分析します。

  • 本番で要求される行為は何か?(知識を書くだけのもの・典型問題を解けばいいもの・応用力を問われるもの)
  • 今の自分がそれをできない原因は何か?(明確な理解・知識・記憶の不足)
  • 原因を潰すには?(理解する・覚える・すぐ出てくるまで覚える)

ここで持つべき意識の本質は、「効率を上げる」ことではありません。
効率を下げる勉強、つまり点数につながらないコスパの悪い努力を省くためのフィルターだということです。

例えば数学の定期試験レベルなら、ゴールは明確です。
試験範囲の典型問題が解けるようになること。

であれば、やるべき勉強は、なにも見ずに解答が導ける状態になるためのものである必要があります。

そのためには、
その典型問題の解法がなにをやっているものなのか理解すること。そしてその解く流れを覚えること。

やることはこの二つだけでいいですよね。

当たり前のことを言っているように感じると思いますが、これを常に意識していないと人は「頑張っている感のあるだけの作業」に流れても気づかないのです。

理解にこだわりすぎて深掘りしたり、出題頻度の低い例外に沼ったりして、肝心な目的の「典型問題を白紙から導ける」が薄くなる。

結果として、努力はしているのに点数が伸びないわけです。

要は、

ゴールを常に意識することで本当にやるべきことが何かを明確にする。
その結果、やる勉強はすべてが点数に直結するものになる

ということです。

勉強法を語るだけでは言語化できない無意識

ここまでで、勉強効率は才能ではなく、改善できるものとして扱えると理解できたでしょうか。

この章の初めに、成果に直結する努力を無意識レベルで選ぶ力が才能だといいました。

改めてその意味を言い直すと、前節で説明した逆算思考によって洗い出す『本当にやるべきこと』を、当たり前のように選び続けられる状態を持っていることです。

最初から自然に逆算して考える人、もしくはなにも考えていなかったけど偶然できてしまった人がいわゆる才能がある人だというわけです。

勉強の成果は、やった内容だけで決まるわけではありません。

もっと根本では、勉強中に脳が何をしているか(頭の使い方)で差がつきます。ここが“才能”としてブラックボックスにされやすい部分です。

前節の内容を徹底して、やるべきことから目を背けないようにすると、今までいかに自分が楽な道に逃げていたかがわかると思います。だってしんどいから。

この「無意識」の正体を、もう少しはっきりさせます。

無意識とは、勉強中の判断が自動化されている状態です。

たとえば、同じ1時間勉強していても、頭の中では次の分岐が常に発生しています。

  • いまやっていることは、点数につながるものか?
  • これを解くのにどういう知識が足りていないのか?
  • 次にやるべきことは何か?

この分岐をその場で都度決められる人は、勉強が常に「軌道修正」され続けます。

逆にこの軌道修正ができないと、勉強が楽な「作業」に落ちます。作業は気持ちいい。進んだ気がする。でも点になりにくい。ここが差になります。

重要なのは、ここで言う“差”を「できる人/できない人」というラベルの話にしないことです。

現実には、勉強が得意に見える人でも、この分岐を毎回正しく回しているとは限りません。たまたま科目や教材や先生との相性が良くて伸びている場合もあるし、試験の形式が得意なだけの場合もあります。
才能というのは本当にブラックボックスで、この記事だけでは説明しきれないほどさまざまな要因が絡み合っています。

でも逆に、いま伸び悩んでいる人でも、この軌道修正をくり返すクセを身につけた瞬間、伸び方が変わることは明白ではないでしょうか。

だからここで言いたいのは、「才能がある人はみんなこれをやっている」という話ではありません。

そうではなくて、伸びる人の共通点として、“何が結果につながる努力かを選ぶ”という処理が存在していて、それが無意識化すると強い、という話です。

そして厄介なのは、この処理が世間であまり言語化されないことです。

学校でも塾でも、「何を勉強するか(教材・範囲)」は教えられても、

勉強中にどう判断するか/間違いをどう扱うか/次の一手をどう決めるか までは教えられないことが多い。

だから本人も「なんとなくこうしてる」で進み、無意識のまま固定されます。

ここまで読んで、「結局、しんどい道からは逃げられない」と感じたなら、それは正しいです。本当にやるべきことを選び続けることは苦痛です。

なぜなら脳科学的に、脳の変化には不快感が伴うことは必然だから。

  • 思い出せない(悔しい)
  • 間違える(痛い)
  • 白紙から再現できない(不安)

この“不快”を避けるために、人は無意識に「がんばってる感のある作業」に逃げます。でも、この作業はできることをやっているというパフォーマンスにすぎず、できないことをできるようになるためのものではない。だから成長にはつながらないんです。

勉強する際に意識すべきこと

最後に、じゃあどうすればいいん?という疑問に簡単に答えます。

勉強に取りかかる前に次の3つを考え、軌道修正する。これだけです。

  • いまやっていることは、点数につながるものか?
  • これを解くのにどういう知識が足りていないのか?
  • 次にやるべきことは何か?

これを繰り返すうちに、判断が自動化されていきます。これが「無意識的に成果に直結する努力を選べる」状態です。これを書いた付箋をいつも勉強に使うノートや参考書、iPadなどに貼り付けておくだけですぐに確認できます。

僕自身、勉強に取りかかる直前に、これを考えるフェーズは無意識で入れられる、というよりむしろこれをしないと勉強に取りかかるのが気持ち悪いという状態にまでなれています。

めんどくさ、と思った人もとりあえずやってみてください。勉強するよりよっぽど楽なただの作業だし、これがわからないならその勉強には意味がない可能性がある。そんなのクソじゃないですか。

豆知識ですが、人が何かを習得するには

無意識無能
有意識無能
有意識有能
無意識有能

この4段階を踏みます。一つずつ段階を踏んで、できるようになっていきましょう。

あらためて、

「才能がある人はみんなこれをやっている」と言いたいわけではありません。

ただ、これを意識的に回せるようになると、今伸びている人も、伸び悩んでいる人も、さらに伸びる余地が生まれる。これは断言できます。

せっかく勉強するなら、それは成果に直結するものを選んで、気持ちいくらいの結果を出してやってください。

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